今週のニューヨーク株式相場は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に歯止めがかからない中、
7営業日続落しました。リーマンショック以来の世界規模での金融危機相場となっています。


この急落状況を「Mebius」インジケーターがどのように捉えているかを見てみます。

まずは、NYダウと日経平均株価(日経225)の週足です。

NYダウ週足 (※画像はクリックで拡大)
NYW1


先週に陰線をつけたことで、先々週が戻りのピークであったことを示しています。



日経225週足
JPN225W1

週足まで見る機会は普段はなかなかないですが、日経平均も同様で、
先週の陰線で戻り目確定となっており、先週末の時点で、
今週以降も陰線状態となる可能性が高い(下落の理由が何であれ)
Mebius曲線の形状となっていたことがわかります。


日足レベルでは、どうでしょう。

NYダウ日足
NYD1
  
Mebiusには、インジケーターのその曲線形状から基本となる
5つのエントリーパターン 
(※参照がありますが、

2月17日時点で、まず、Mebiusのエントリーパターン①の「ねじれ」の頂点
を示しています。

そして、2月20日の時点で、エントリーパターン③の「ねじれ」の交差から
下抜け(底抜け)状態となりましたので、週初(2/24)からの急落につながっている
ことがわかります。


日経225日足
JPN225D1

日経平均株価も概ね同様で、2月21日の陰線で、
エントリーパターン④のねじれ後の戻り目が確定し、下への底抜け形状となり
24日以降の急落を示唆していたことがわかります。


さらに4時間足で見ると、より具体的なエントリーポイントが見えてきます。

NYダウ4時間足
NYH4

NYダウで、4時間足レベルでは、先週時点で、2回のエントリーチャンスがあったことが
わかります。

最初は、17日17:00(MT4時間)の時点で、陰線をつけた時点で
2回目は、20日13:00(MT4時間)で、どちらもエントリーパターン⑤の
再下落によるブレイクアウトを捉えるポイントで、陰線確定により底割れ形状
となっています。


日経225 4時間足
JPN225H4

日経225でも先々週および先週時点で、大きな「売り」エントリーのチャンスが
2回あったことがわかります。

まずは、13日時点でのエントリーパターン③の「ねじれ」の交差ポイント
2回目は、20日時点でのエントリーパターンマ①の「ねじれ」の頂点ポイントです。
特に20日のポイントは、今週の急落にそのままつながっています。


では、為替の方では、どうでしょう。
ドル円の状況を振り返ってみます。

USDJPY週足
USDJPYW1

先週、1ドル112円に急激な円安になった後、今週、週初から
エントリーパターン②の急反転形状となりました。

USDJPY日足
USDJPYD1

20日の週末から週初の24日にかけて、エントリーパターン②の
上限からの急反転
となり、典型的な鋭角的「尖がった山」の形状なっています。

さらには、27日にエントリーパターン③の「ねじれ」の交差ポイントから
底割れ形状となりました。


4時間足では、よりエントリーポイントが明確になります。

USDJPY4時間足
USDJPYH4

まずは、24日08:00から12:00(MT4時間)にかけての
エントリーパターン③の「ねじれ」の交差ポイント、あるいは
移動平均線で見ると実線2本、2本のクロスポイントです。

さらには、27日20:00から28日00:00(MT4時間)にかけての
エントリーパターン⑤の再下落からブレイクアウトを捉えるポイント
となります。


最後に、

先の相場は、誰にもわからないことではありますが、
短期の反発は別として、NYダウ、日経225ともに月足レベルで見ると、
「Mebius」の形状は、まだまだ下への余力を残しており、
今年は下への警戒は十分必要でしょう。

NYダウ月足
NYMN


日経225月足
JPN225MN

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